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2000/4/28                  33号


喜怒哀楽

ただいまのテーマ

イースター

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 キリストが磔になって、三日後、生き返ったという聖書の話はご存知の方が多いと思う。
キリストが処刑された日が13日の金曜日。映画にもなりましたね。処刑台の階段は13段だとか。アメリカでは13階がなく、12階の上は、14階だとか。
 そして、生き返った三日後をイースター(復活祭)として祝う。ちなみに、処刑された金曜日は、ロングフライデーと呼ばれている。受難の日なので、長く感じるということだろうか。英語ではGood Friday。でも、なぜ、goodなんだろう?

 今年のイースターは4月23日。それにともなって21日はLa。ngfredag、22日は普通の土曜日、23日はPa。skdagen、24日はAnnandag Pa。skという四連休になる。

 かつては、この受難の金曜日は、テレビも関連番組しかやらないし、ラジオにいたってはクラシックしか流さないで、キリストの死を追悼したようだ。
 でも、今では、春の始まりの最初の休暇ということで、本格的な庭作業や、夏の別荘への初訪問や、ボートの手入れや…といった楽しいシーズンの幕開け的な意味をもつ。

 とはいっても、イースターというのは移動祝日。年によって、日が変わる。なぜか。イースターは春分の後の満月の後の最初の日曜日と決められているからなのだ。そうすると、3月22日から4月25日の間を移動する事になる。
 命日が毎年変わるキリストっていったい……。

 イースターの象徴と言えば卵。色とりどりに塗られた卵をかざる。また、卵の形をしたチョコレートも市場にでまわる。なんで、卵なのとヨーロッパ人に質問しても、「新しい生命をかんじさせるからじゃない」などとはっきりしたことを言わない。でも、イースターにはたまご、ひよこのほかにウサギもシンボルのひとつだ。う〜ん。わからん。
 スウェーデンでは、卵がイースターの象徴になった物理的な理由があるようだ。というのは、イースター前の6週間の四旬節の間の断食の後、卵がたまってしまう。そのためこれを消費するのは必然だったという。

 それからイースターの食べ物には、子羊も挙げられる。「過ぎ越しの子羊」と呼ばれるものだ。なんでも、神は、その年うまれた子供を全員殺してしまったのだが、ドアに子羊の血を塗っておいたユダヤ人の子供は「過ぎ越され」生き長らえたという伝説にちなんだものだとか。

 キリスト教の神様もけっこう、残酷な事をなさるのね。

 そして、スウェーデン独特のイースター行事が、イースターの魔女。ドイツの青い山に住んでいる悪魔とダンスをするために、スウェーデンの魔女達がイースターの日に飛んで行くのだそうだ。スウェーデンの魔女って、けっこう、粋ですね。それにちなんで、聖金曜日の前夜、スカーフをかぶって、古着を着て長いスカートをはいて、顔にそばかすをかいた少女達が、近所を廻る。ハロウィーンのように、おこづかいやお菓子をねだるのだ。
 残念ながら、わたしは、その晩スウェーデンにいなかったので、お目にかかれなかった。でも、どの行事のたびにも思うんだけど、スウェーデンって、古来からのスウェーデンの伝統と新しいものを旨く調和させてスウェーデン独自の伝統を作り上げるのが上手。そして、やはりスウェーデンで生まれるならやっぱり女ね。

 子供達の楽しみは、魔女活動だけではない。イースターの朝、家のどこかに隠してある卵型にはいったプレゼントを探すと言うメインイベントがあるのだ。紙で作っただちょうの卵ぐらいの彩色した箱に親がお菓子やちょっとしたおもちゃを入れて隠しておく。それは、戸棚の中だったり、庭の生垣の裏だったり、予想ができない。たいていは、それぞれの子供の名前がついているので、他の子のを見つけてもとってはいけない。

 ことしのイースターはオランダの知人の家で迎えた。3家族合計7人の子供達が、庭中を歓声をあげながら卵探ししているのを見ると、ヨーロッパ人の子供に生まれたかったなあと思ってしまった。
 たまごさがしの後は、イースターの朝食。オムレツ。ゆでたまご。を中心に、黄色いテーブルクロスの上に、黄色いナプキン。子供の席には、ひよこの置物。かざりは、黄色いイースターリリー。黄色尽くしである。洋服まで黄色が入っていて、さすがです。
 欧米人ってこういう演出、とてもセンスがあって、いつも感心させられます。(このテーブルの画像もアップの予定、興味のある方はホームページで見てね。URLは最後です)

 ここで、初めて覚えたイギリス流ゆで卵の食べ方。まず、卵立てに半熟卵を立てる。上の部分だけ殻を破る。スプーンで白身をすくって、半熟の黄身を登場させる。そうしたら、食パンを1センチぐらいの棒状に切って、それをまっすぐ卵の黄身に漬けてとりだし食べる。ソルジャーという食べ方だそうだ。
 早速、うちのまねしん坊の子供達が、技術習得していた。

 みなさんもイギリスにいったら、知ったかぶりして、ぜひ、やってみてください。でも、それが、行儀の悪い食べ方かどうか、確認し忘れたので、周囲の顰蹙をかっても責任はもてません。

 卵、卵、卵を散々食べて、あ〜もうしばらく、卵は見たくない。
あ〜あ、ヨーロッパ人の子供に生まれなくて良かった。ん?!

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