2000/10/13                  51号


喜怒哀楽

ただいまのテーマ

スウェーデン王室

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  「Karlek vid fo:rsta o:gonikastet」
訳すと、「一目で恋におちた」というところだろうか。

 スウェーデンの現国王カール16世グスタフが、シルビア王妃に会った時の模様である。当時は、王子だった彼が、ミュンヘンオリンピックを見に行った時、世話をしてくれたコンパニオンが、三歳年上のドイツ女性シルビアだったのだ。
 なんでも、松田聖子がビビッっときたように、一目見た瞬間、シャッターが切れるようなカシャッという音がしたのだそうだ。
 国王26歳のことである。

 外国人だし、年上だし…ということで、反対もあったらしいが、ふたりは、4年後に結婚する事になる。

 カール16世グスタフ王は、5人兄弟の末っ子。しかし、上はみんな女の子だったので彼が王位をついだ。彼の父親は、彼が、生まれた翌年に、デンマークで飛行機事故で亡くなっている。そのため、彼は、おじいさんから王位を継承する。27歳という若さで王位についたのは、その為だ。
 お母さんと4人のお姉さんに囲まれて生活していたら、年上の女性に惹かれたのも自然かなと言う気がするが、詮索のしすぎですね。

 さて、現国王には二人の王女と一人の王子が居る。となると、次期王位継承者は、王子という気がするでしょう。でも、長女のビクトリア王女が、継承者クラウンプリンセスだ。
 というのも、カールフィリップ王子はビクトリア王女の2年後に生まれたからだ。
王子が生まれた翌年、スウェーデンは法律で、最初に生まれた子供を王位継承者にすると決めた。
 王子が優先的継承権を持つと言うのが、男女平等の国スウェーデンの実情に合わなくなってきたからだろう。
 
 そういうわけで、毎日のように夕刊紙を賑わすのは、本日のビクトリア王女のご様子。ということになってしまった。23歳なのに(それ以前からも)、私生活やボーイフレンドを詮索される人生も気の毒である。
 先ごろ、ボーイフレンドを公開?したが、その後どうなっているのだろう。

 余談だが、イギリスでは、王妃になる人はやはり一般人からは、選ばれないようで、ダイアナ妃もレディの肩書きを持っていた。しかし、日本の皇室のかたがたも含めて、かなりストレスのある職業?だと思う。
 イギリス人の友達と話していて
「王妃なんて、頼まれてもいやだわ」とわたしが言うと、
「ま、その前に誰も頼まないけどね」と言われてしまった。ごもっとも。

 世界で最後まで残る5人の王様は?というクイズの答えは「トランプの4人の王とイギリス国王」といわれたほど、確固たるイギリス王室も最近は、人気が下火になってきている。が、スウェーデン王室は、相変わらず、人気が高い。
 だれも、王室廃止を声高に言うものがない。ドイツからきたシルビア王妃もスウェーデン人が最も好きな女性のトップ3にはいる。そして、スウェーデン王室はかなり気さくである。1999年新春、国王夫妻が日本人スキーヤーを助けるという新聞見出しがあったが、事実はともかく、そういうことがあったとしてもうなづける。しかし、事実だったら、助けられた日本人、あとでびっくりしたでしょうね。

 国王が外国人と結婚するというのも、日本人の常識からは、ちょっと考えにくい。が、ヨーロッパは、長い間、皇室同士で結婚がくりかえされていたりして、いわゆる国粋主義的な考えはないようだ。
 だいたい、現スウェーデン王室ベルナドッテ朝は、そもそも、1818年にフランスから来たナポレオンの部下の将軍カール14世から始まるフランス人発祥の王朝なのだ。
 それも、征服されたというのではなく、先王に後継ぎがなかったため、ナポレオンの部下なら強いだろうということで、ヘッドハンティングしたのである。そのカール14世は、就任挨拶以外は、とうとう一生スウェーデン語をしゃべらなかったという。

 過去の王様の武勇伝もたくさんあるが、スウェーデン旅行に来た人は、いろいろな町でグスタフアドルフ広場とか、グスタフヴァーサの像とかに出会うだろう。
グスタフアドルフ王(在位1611〜1632)は30年戦争の時の名君。
グスタフヴァーサ王(在位1523〜1560)はダーラナ地方をクロスカントリースキーで走りまわって、農民の決起をうながし、デンマークからの独立を勝ち取ったヴァーサ王朝の開祖。ふたりともすごく愛されている。

 さて、冒頭のフレーズだが、SFIの授業で、「一目ぼれ」の話になった。
ブリギッタ先生が、生徒ひとりひとりに、「あなたも、一目ぼれだったの?」
と聞く。「ちがう」という人もいれば、「もちろん」という人も。
 わたし?わたしはちゃんと事実を答えました。
「わたしは、違うんだけど、夫の方がね」



 日本人から見たら不思議いっぱいのスウェーデン王室だが、現在は、日本の皇室と同じで、政治的な権限はない。開かれた王室を象徴するようにホームページでは、学歴から、興味関心まで、結構こまかく書かれている。画像もあり。

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