| ごみとリサイクル |
受け売りなのですが、スウェーデンのゴミ焼却施設は全国でいくつあると思いますか。ちなみに、日本には、1916個あるのだそうです。 正解は、25個。 ただし、日本の人口12359万人に対して、スウェーデンは867万人ですから、人口に対する割合にしては、スウェーデンの方が多いんですけどね。 余談ですが、東京の人口は約800万人。国土の大きさをかんがえると、空間的な余裕に差がでるのは、とうぜんですね。 その、数少ない焼却施設のひとつがマルモにあります。その熱のおかげで、マルモ中心部のアパートは、暖房とお湯がただなのだそうです。 ヨーロッパ貧乏旅行(失礼)をしたことのある人なら、体験済みだと思いますが、通常、ここでは、お湯がふんだんにでません。一般家庭だとバスタブに一杯半ぐらいで、あとは、水になってしまいます。貯蔵タンクの大きさがあるからです。 我が家も、次の人のためにお湯を入れ替えようと親切心をおこしたばかりに水風呂に入れさせてしまった経験があります。 ところが、マルモのアパートは、いくらでもタダでお湯がでるのです。ちなみに、スウェーデンでは、アパートの水道料は、大家さんが払うので、多くのアパートは、洗濯機を地下に設置して、共同で使わせるようにしています。各自が洗濯機をもつより確実に水道代が節約できるのだそうです。 自分の家に洗濯機があるのに慣れた日本人には、洗濯の度にわざわざ地下に行かなくてはいけないのは、不便ですね。 うっかり、前の人の洗濯物の入っている洗濯機で洗ってしまって、強い体臭が、移ってしまい、全部捨てざるを得なくなったという、日本人の話を聞いたこともあります。 さて、話を元に戻して。ゴミの事情は、自治体によって多少ちがうようですが、私の住んでいる地域では、毎週水曜日にゴミの収集にきます。一回だけです。その日は、通りに面したところに置いてある自分のゴミ用のコンテナに入れておけば、収集車が集めて行ってくれます。 ゴミ収集場所まで持って行く必要もなければ、自宅の前が運悪くゴミ収集場所になることもありません。200リッターぐらいのコンテナなので、普通の家庭の1週間分は余裕で入ります。また、入れたまま、留守にしておいてももちろん集めてくれますので、旅行の時など便利です。 実は、これ、自治体と連携した個人業者がやっているのだそうです。料金は年間約、1000クローネぐらい(1クローネ約14円)。 そして、その緑のふたのコンテナの隣に、たいていどの家も黒いふたのコンテナがならんでいます。これは、庭ゴミ専用。刈り取った芝とか、小枝とかを入れます。 こっちは、その都度電話で頼まなくてはなりません。一杯約55クローネぐらいで集めてくれます。 でも、時間はたくさんあって給料の安いスウェーデン人は55クローネ払うくらいなら、自分でゴミ収集所に運ぶ方を選びます。そうすれば、ただです。 たいてい、車で数十分以内のところに、ゴミ収集所があります。 そこには、家具、ダンボール、新聞、庭ゴミ、木材、化学ゴミ……と細かい分類(15種類)がなされたごみ捨て場があり、各自、それぞれの目的の場所に行って処分します。 庭の枯葉をビニール袋に入れたら、捨てる時には、中身と袋をわけなくてはいけません。だって、別の種類のゴミなのですから。 半分公営にしては、珍しく、ここは、土曜日も2時まで開いています。そして、土曜日の午前中は、地域の亭主達が全員集合することが決まりかのようにこの集積所に向かって、車の列ができます。 それらの車は、ほとんどが、後ろに、リヤカーをつないでいます。そこに、いらなくなったソファーや、切り倒した木や、引越し後のダンボールや…を乗せてきます。そのリヤカーは自前のものもありますが、ガソリンスタンドで借りることもできるので、便利です。 ちなみに、ガソリンスタンドでは、リヤカーを各種取り揃えて、引越しができるようなコンテナや、中には馬匹運搬車まで置いてあります。 価格は、一時間160クローネぐらいから。一日だと240クローネぐらいから、種類によって異なるようです。 さて、地球に優しくが叫ばれているいま、この国のリサイクル事情は…。 いままで、書いた、ゴミの分別ももちろんリサイクルのためです。でも、日本でも公害になっているペットボトルや空き缶については、もっと合理的で確実な方法をとっています。 その方法とは、スーパーで買い取るという方法です。 スーパーの一角に、かならず空き缶、空き瓶の回収機が置いてあります。そこに瓶や缶をいれると、数と種類に応じたレシートが出てきます。そして、それを持ってレジに行くと、その日の買い物金額から、レシートの金額だけ引いてくれるのです。つまり、金券。 ビールの空き缶ひとつ0.5クローネ。2リットルのペットボトルなんか、1本4クローネで引き取ってくれるんですよ。 そりゃ、みんな捨てないで、集めておいて、持っていきますよね。 この回収機、日本でも取り入れたいでしょ。やる気さえあれば簡単なんです。 だって、見かけは機械ですが、裏では、人間が、分別しているんですから。 太っ腹だと思うのは、自分の店で売った商品ではなくても引き取ってくれることです。もっとも、その分の価格は、売値の中にあらかじめ入っているのかもしれません。 でも、そういった細細した手間を省かないスウェーデン人はえらい。 ところで、昨日、ハイウェーを走行していたら、直前の車が、秋の枯葉をリヤカーに満載して走っていました。庭の掃除をしたのでしょう。 そして、その枯葉は、スコーネの強い秋風と、100キロを超すスピードのせいで、はらはらと世界に散らばっていっているのでありました。 真後ろを走っていたせいで、その枯葉の嵐の直撃をうけた私は、いつも心に あるセリフを思わす、口に出していました。 「う〜ん。スウェーデン人って、わからない」
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